福吉について

福吉地区は、福岡県糸島市の一番西に位置しており、佐賀県唐津市と隣接しています。福岡市の中心部天神からJR筑肥線福吉駅、西九州自動車道吉井インターチェンジともにおよそ60分の距離にあり、博多駅や福岡空港にも乗り換えなしでアクセスできるため交通利便性が高い地域です。

一方で、北は玄界灘、南は脊振山系の山々が連なり、海と山の距離が近く豊かな自然があることから、移住先としても人気を集めています。農業、漁業、畜産業が盛んで、福吉地区の農畜産品や海産物は、多くの人たちから新鮮でおいしい食材として定評を得ています。

また、福井白山神社で奉納される古事記神話を基にした神楽である「福井神楽」や、「福吉神幸祭」という五穀豊穣大漁祈願祭、「かずらの綱引き(盆綱引き)」といわれるお盆の行事など、古くから伝わる神事や祭り、伝統行事などを大切に継承している地域です。

福吉の、海

福吉地区には、福吉海岸や姉子の浜など透明度の高い美しい海岸があります。

中でも、玄海国定公園 鹿家海岸の姉子の浜は、「鳴き砂の浜」として認定されている、全国的にも有名な海岸です。浜を歩くときゅっきゅっと、砂が泣いているような音がすることから「鳴き砂」「鳴り砂」と呼ばれています。砂が鳴くような音は石英の摩擦によって生み出され、ごみが少なくきれいな浜の証と言われています。

過去には環境の悪化で鳴かなくなった時期もありましたが、清掃活動など地域の人たちの懸命な努力により、平成6年頃から再び鳴き始めました。今でも環境保全のために、福吉地区の6つの行政区が担当し、毎月持ち回りで清掃しています。

また、福吉地区には福吉漁港があり、毎年10月~3月頃は牡蠣小屋へ多くの観光客が訪れます。山から流れる栄養豊富な川の水が福吉の海に注ぎ、その海で育った牡蠣は「福吉の一粒牡蠣」と呼ばれ、身が締まって甘味が強いのが特徴です。牡蠣小屋への交通のアクセスが良く、JR筑肥線福吉駅から歩いて10分で行くことができます。

福吉の、山

二丈岳、十坊(とんぼ)山、浮嶽、女岳など、福吉地区には登山を楽しむ人たちが訪れる山がたくさんあります。

海が近いこの地域の登山は、山頂から望む玄界灘の絶景が魅力です。二丈岳、十坊山、浮嶽の山頂にはボランティア団体が作る登頂記念の木札が設置されており、この木札を目当てに登山に来る人も多くいます。運転しない人には、JR大入駅から歩いて行ける二丈岳、JR福吉駅から歩いて行ける十坊山がおすすめ。

登山の後はJR福吉駅まで無料送迎してくれる「まむしの湯」を楽しむ人も多くいます。

福吉の、川

福吉地区を流れる加茂(かも)川。

その上流にある二丈渓谷の入口に架けられた「加茂ゆらりんこ橋」は、周囲の美しい渓流の景色はもちろん、玄海灘まで一望できる全長100メートル、高さ20メートル、幅1.2メートルの観光名所にもなっているつり橋です。春は桜と菜の花の色鮮やかなコラボレーションの景色を楽しむことができます。

加茂ゆらりんこ橋から、二丈渓谷へ続く約2㎞の遊歩道は、二丈渓谷遊歩道として整備されており、初心者でも手軽にハイキングを楽しむことができます。

渓谷の途中には、三段階に流れ落ちる「明神の滝」があり、滝の周囲はモミジが自生し、新緑シーズンをはじめ、秋の紅葉シーズンもおすすめです。

福吉の、人

自然豊かな福吉地区には、漁業、農業、畜産業に従事する人が多くいます。

福吉地区で採れた魚や野菜、果物は、福吉ふれあい交流センター「福ふくの里」で販売されており、新鮮でおいしい食材を求めてたくさんの人が足を運びます。中でも朝採れの魚は人気があり、開店前から長い列ができるほど。買った魚を食べたい調理方法に合わせてさばいたり、おすすめの食べ方を教えるなど、魚料理を楽しめるサービスも提供しています。

また、福吉地区の人たちは、福井白山神社で奉納される古事記神話を基にした神楽である「福井神楽」や、「福吉神幸祭」という五穀豊穣大漁祈願祭、「かずらの綱引き(盆綱引き)」といわれるお盆の行事など、古くから伝わる神事や伝統行事などを大切に継承しています。100年以上続く福井神楽は、福吉小学校、福吉中学校でも学ぶ機会が設けられており、歴史を次世代につなげる取り組みにも積極的です。

福吉へのアクセス

電車で
JR筑肥線 大入駅・福吉駅・鹿家駅 下車
車で
西九州自動車道 吉井ICまたは鹿家IC 下車